テニスを始めたばかりの頃って打ち方が分からないので色々調べませんか?
初心者のうちに良く言われること
- スピンをかけるために下から上にふれ!!
- 打点は前だ!!!!
- 手打ちにならないように腰を使え!
- 蹴り足を意識しろ!
- 体が開かないように利き手以外も意識しろ!
- 相手のボールが来る方法を予測して先に動くべし!
- ボールの軌道を意識しろ!
- 最後までふりぬく!
- 体重移動を意識してボールに重さをつけろ!
- テイクバックを意識しろ!
- グリップは厚くしろ!
おおよそこんなことが大体どの動画やサイトにも書かれていませんか?
でも
初心者のうちからこんなにもたくさんのことを意識してプレー出来ますか!?
一部の超天才頭脳と運動神経をもったスーパーマンしかこんなの無理だと思います!
いや、確かに理屈は理解出来る部分だってありますよ。
でも初心者のうちってボールを返すことで精一杯じゃないですか。
実は私も半年程前からテニスを始めましたが、初めの頃はひっでえもんでした。
「良し理屈は完璧に理解した。後はやってみれば出来るはずだぜ!」
と思っていざやってみると
「何かを意識してる余裕がねえ!」
まさに
「理屈じゃないんですよね」
そうして数ある情報の中から1つだけ意識してやってみるも結果はでず・・・・
やればやるほど、どんどん下手になっていきました・・・
何をしてもネット、ホームランのどちらか。
一体何を意識すればいいのか?何をどう変えればいいのか?全く分からなくなりました。
ボールを打ってもどうせまともに入らないのでテニスが
「楽しくない」
自分のプレーで自分の五感すらも奪ってしまいました・・・
周囲のプレイヤーが楽しそうにしてるのに自分だけゾンビの様な顔面でプレイしてましたからね・・・
数球打っては球を拾いに行き、またすぐ球を拾いにいって・・・
この繰り返し
「何も面白くねええ!テニスが楽しめない!!」ってなっちゃいました。
ですが色々試していく中で、この3つだけを意識すれば最低限の球は飛んでくれるなって分かったことがありますので是非参考にしてほしいと思います。
この記事を読むメリット
- 何を意識して練習するべきか分かる
- テニスをするときにごちゃごちゃと理屈を考えない様になる
- ボールがコートに入る様になる
テニス初心者が意識するべきこと3つとは
最低限これだけ意識して練習すれば必ず一定の効果はあると断言できるものだけまとめたので話していきたいと思います。
初心者が意識するべき3つのこと
- 力を入れてラケットを振るな!必ず脱力しろ!
- 打点は横の前だ!
- ラケットは打点の後ろから出して当てる!
初心者の方には是非この3つだけを意識して練習してみてもらいたいです!
慣れないうちはどれか1つずつでもいいので意識して体にしみ込ませましょう!
それではもう少し詳しく
「何故意識すべきなのか?」
理由を述べていきたいと思います。
力を入れてラケットを振るな!必ず脱力しろ!
初心者のうちは体全体の力を使ってラケットを振ることが難しいため手打ちになってしまうことが多いです。
そして手打ちになってしまうと必ずと言っていいほど
手首が伸びきった状態でボールがラケットに当たることになります。
手首が伸びきった状態とは下の画像の様な状態です。
![](https://ramiyablog2020.com/wp-content/uploads/2020/12/テニス-コピー.jpg)
では何故手首が伸びきった状態で打ってはいけないのでしょうか?
理由はズバリ、ラケットの面がブレブレになってしまうからです。
伸びきった状態で打つということは、まだ手首の関節は後ろ方向に曲がるってことですよね?
つまり
ボールとラケットがインパクトした瞬間に、手首は衝撃により後ろ方向へ持っていかれてしまうのです。
手首が後ろへいけばもちろんラケットの面も連動してぶれますよね?
これではボールに力は伝わりません。
ですから、ボールにインパクトした瞬間は必ず手首が曲がった状態でなければいけないのです。
参考としてプロのスイングを見てみましょう!
フォームがとてもきれいなのでついつい色々なところに目がいきがちですが
「手首の形」に注目して見てみて下さい。
両者とも手首はまっすぐ伸びきった状態ではなく、屈曲した状態になっていますよね?
元々手首の形が曲がった状態であればインパクトしたとしてもそれ以上手首が曲がらない様になっているためラケットの面が安定したまま振り切ることが可能になります。
某テニス漫画の波動球レベルの打球を打てる相手だった場合はまた話は変わりますけどね。
あんなの打たれたら手首が曲がり切ってても手首ごと吹っ飛ばされますからね。
とまあこんな感じで手首の形が屈曲した状態になっていることは必須なんですが
「でもいちいち手首の形なんて意識できないんだけど・・・・」
って思いませんか?
意識しなくても大丈夫です!!!
脱力することで勝手に手首は屈曲した状態になるんです!!!
試しに脱力した状態で自分の左側に腕をもっていってみて下さい。(左利きの方は左手を右側へ)
もちろん勝手に手首は曲がった状態になってますよね?
逆に腕や全体に力が入った状態で右から左に腕を振ってみて下さい。
手首と腕の角度が全く同じになってピーンとまっすぐになってませんか?
これが初心者がよくやる手打ち状態の正体の1つでもあるんです。
ですから脱力はテニスをする上で必須であると言えます。
脱力しなければいけない理由をまとめると
ポイント
- 初心者は腕に力をいれてスイングしてしまう
- 腕や手首に力が入っていると手首が伸びきってしまう
- 手首が伸びきった状態でインパクトすると手首がインパクト後に後ろに持っていかれる
- それに伴ってラケット面も後ろにいき、面がぶれる
- これを防ぐために手首の形は曲がった屈曲状態でなければいけない
- 脱力状態でインパクトをすると無意識に手首が曲がった屈曲した状態でインパクトできる
以上になりますね!
でも難しく考えずに
ポイント
- とにかく脱力してインパクトに向かえ!!!!!!!!!!!
これだけでOKです。
打点は横の前だ!
テニス初心者の方も一回はきいたことありますよね!
「打点は前だ!!」って。
確かに打点は前で間違ってません。
ではそもそも何故打点は前なのかというと
先程の脱力した状態でゆっくり後ろから前にスイングしてみて下さい。
この時実際にラケットを持たなくて持ってもどちらでも問題ありません。
すると自分の体より少し前あたりになると飛んできたボールに対して垂直になる面が出来ますよね?
グリップによっては体の真横ぐらいになる人もいると思いますが基本的には体の少し前になる方が多いと思います。
薄いグリップ(イイスタン)である程適正な打点は後ろへ
厚いグリップ(ウェスタン)であればあるほど適正な打点は前にいきます。
まさにこの垂直になる瞬間が一番ボールに対して一番力が伝わるんですよね。
だから、打点は前なんですよ!
当時テニスを始めたばかりの私はここで
「よし打点は体の前だ!」と意識した結果・・・
「自分から見てほぼ真正面の前か少し横の前」
ここでボールを捉えようとしていたんですね。
「あれ、前でとって面が垂直に当たってるはずなのにボールが飛ばないなあ・・・・」
と思っていましたが当たり前でした笑
あまりにも自分の真正面すぎてラケットを振りきることが出来ていなかったからです。
私の間違った打点のイメージと正しい打点のイメージを画像で見てみましょう。
赤が間違った打点のイメージ
青が正しい打点のイメージ
![](https://ramiyablog2020.com/wp-content/uploads/2020/12/打点横2.jpg)
プロはしっかり自分の横の前で捉えていますね。
皆さんも試しに自分のほぼ真正面でボールを捉えるイメージでスイングしてみて下さい。
窮屈な感覚がありますよね?
今度は逆に自分の横でボールを捉えるイメージでスイングしてみて下さい。
さっきより大きく振れる感覚がありませんか?
それもそのはずなんです!
「遠心力」を利用してボールをとばせるからなんです!
自分が一本の軸になったと仮定して、腕をその軸にくっついている鞭だと思って下さい。
その軸を中心に回転する鞭は長ければ長いほど、鞭の先の方が加速していますよね?
これが適正な打点を
「自分の横の前」で捉える最大の理由なんです。
いくら自分の体の真正面に近い前で捉えても
遠心力がないのでボールは飛びません。
ですから、打点は自分の体の横に常にあるんです!
実際にプロが打っている場面を見てみましょう!
![](https://ramiyablog2020.com/wp-content/uploads/2020/12/打点横-1.jpg)
確かに前ですが、しっかり自分の横でボールを捉えていますよね?
その証拠に自分が打っているボールを首を少し曲げて覗き込んでますよね。
初心者のうちはまだボールを飛ばす感覚が薄いので
「打点は前」
この言葉をバカ正直に受けて止めて
「真正面」に捉えようとするんですね。私も含めて!笑
最早初心者をハメる罠かと思っちゃいます!
ポイント
- ボールに対して垂直になる面は「前」になる
- だが真正面ではボールに力は伝わらない
- 打点は自分の「横」を意識することで改善される
- とにかく横の前でとるように意識する!!!
ラケットは打点の後ろから出して当てる!
初心者のうちってボールが良くネットに引っ掛かりませんか?
そして必死に考えますよね、どうすればネットを越して安定したボールが入るようになるのか。
そこで「スピン」という答えにたどり着く方も多いのではないでしょうか??
まさに私がこれでした!笑
だから必死にトップスピンをかけようと
良く言われる「下から上」を意識して全力スイングしてました。
そうすると確かにスピンはかかるし、山なりの弾道でスピン量が多い打球も打てるようにはなってきました。
しかし、それと同時に「かすれた様なあたりの打球」も増えてしまいました・・・
そしてかすれた当たりの打球は、前に飛ぶ力がありません・・・
トップスピンが掛かりすぎて今度はネットにかかってしまうことが多くなってしまいました・・・
もうね、せっかくこれで安定してコートにボールが入ると思ってた矢先だったんで心折れそうになりましたよ。
ここでまた五感奪われました。零感のテニス発動。
しかしここで諦めてはいけないと思い、冷静にプロのスイングを見てみたんですよね。
「あれ?全然下から上じゃなくね?w」
って思ったんですよね。
スピン量が多いことで有名なナダル選手のフォアハンドを見てみましょう。
しっかり「打点の後ろ」からラケットが出てきていますよね?
恐らく皆さんの思ってる以上に打点とラケットが平行に出てきているはずです。
![](https://ramiyablog2020.com/wp-content/uploads/2020/12/ナダル打点1.png)
この画像を見てもらえればほぼ打点とラケット平行なのが分かると思います。
平行に出てきてそのまましっかりボールを押し出す形になっていますよね。
逆にこれが下から上が強すぎると押し出す前にラケットはボールから離れてしまいます。
これが「かすれた当たり」の正体なんですよね。
だからやっぱりラケットは打点の後ろから出してこないとダメだって分かったんです。
「えっ?下から上って結局なんだったの?!」
って私は思っちゃいました!笑
でもこれって
打点よりすこーし下から入って、下から上のスイングになっているとも言えますよね。
ボールに当たった後はしっかりと上に振り上げますからね!
その一瞬の時の振り上げとスイング力でボールにトップスピンがかかりつつ、前に飛ぶ力も働くんです!
ですのでもし今から初心者の方にスイングの方法を教えるのであれば
「下から上」ではなく
「打点より気持ち下から上にふろう」って教えますかね!
実際私はこれを意識してスイング方法を修正したんですが
ボールに前にいくパワーを伝えつつ、スピンもかかってしっかりとコートにボールが収まるようになりました!
ちなみに最近そのことをうまく動画で説明してる方々を発見したので紹介しておきます。
もっと早く気づけばよかった・・・
下から上のスイングに関しては4分あたりから解説が始まります!
打てるようになればテニスが楽しくなる!
皆さんいかがでしたか?
少しでも自分が打てるイメージが出てきましたでしょうか!
もう一度まとめるのとにかく下記のことを意識して練習していればコートにボールが入るようになると思います!
ポイント
- 力を入れてラケットを振るな!必ず脱力しろ!
- 打点は横の前だ!
- ラケットは打点の後ろから出して当てる!
今現在伸び悩んでいる初心者の方や、心が折れそうでテニスを辞めようとしている方も少し待ってください!
これだけ意識してれば必ずボールがコートに入るようになります!
ラケットのテイクバックだの、回転量だの、スプリットステップだのそんなのごちゃごちゃ考えちゃいけません。
結局は、ラケットにボールをどうやって当てるのか
これが一番重要なんです。
だから様々な情報をインプットして訳が分からなくなるのはやめましょ!
テニスはもっとシンプルなスポーツです。
テイクバックだのステップだのは、ボールがコートに入るようになってから修正していけばいいんです。
ボールが安定してラリーが続くようになってくるといっきにテニスの楽しさは倍増します!!
私は自分のプレーで自分の五感を奪い、感情がなくなりテニスが楽しいと思えなくなった時期もありましたが
今はテニスがとっても楽しいです!
まさに「天衣無縫」です!
だから一人でも多くの人にテニスの楽しさを知ってほしいんです。
1つずつ出来ることが増えていけばまた連鎖してどんどん出来るようになります!
だから今出来ない人も諦めないで下さいね。
そうすれば、あなたにも輝かしいテニスライフが待っていますから!