市役所の現実

現市役所職員が語る、市役所の激務部署の実態と対策

民間と公務員受かったけどどっちにいこう。

市役所は楽ってきくけど実際どうなんだろう。

生活保護って大変ってきくけど。。。

民間から転職を考えてるけど実際どうなんだろう・・・大変な試験を突破したのに民間より大変で辞めたくなったらどうしよう。

民間より楽ってきくけど実際どうなの?

などなど、将来市役所に入りたいと考えている学生の方や、市役所へ転職を考えている方はこの様なことを考えていると思います。
実際私もそうでした・・・。

私は民間企業から市役所に入庁しましたが、転職を考えていた当時は本当に悩みましたね。

本当か嘘かもわからない噂話や、何をしているのかもよくわからない部署がたくさんあって業務内容や残業時間の実態が分からない・・・

勤めている友人でもいれば聞いてみたいけど、そんな人は周りにいない・・・

こんな状況でゴールの無い迷宮に迷い込んだ気分でしたよ。

当時の私のように「市役所に努めてみたいけど、実態がわからなくてなんか不安」という悩みを抱えている方は多いと思います。


そこで

現市役所職員の私が、激務部署の実態や、もし配属されてしまった時の対処法を紹介します。

そもそも市役所に激務で大変な部署はあるの?

Woman is exhausted of morning list of daily tasks

結論から言うと市役所にも間違いなく激務で大変な部署はあります。



しかし激務な部署というのは一概にここだ!というのは全国共通であるものではないと思ってます。

全国にはもちろん様々な人口の自治体があり、社会資源や交通機関だって差がありますし、行政のトップに立つ人間の判断一つで業務量が大きく左右されるなんてこともあります。

人員配置だって自治体によっては全く違っていたりしますし、部署全体で見れば忙しくても係単位で見れば暇な係があるなんてことも。

そして基本的に市役所の仕事というのは大別すると

絶対にやらなくてはいけない業務

やるかやらないか市役所に裁量がある業務


この二種類です。

もちろんこれらの業務をすべてやる自治体は当然業務量も膨大ですし、やらない自治体はそれだけ業務は少なくなるわけです。

市役所によって同じ業務でも仕事量に差が生じる

young business man corporate executive relaxing sitting on a chair in the open air outdoors

特にここ最近私が自治体によって業務に対する差が大きいと感じるのは制度の周知業務だったりします。

市役所は様々な制度を周知する「努力義務」があります。

しかし具体的にどこまでを周知というのか?どのレベルに人達まで周知するのか明確な基準はないのが現状です。

いわゆるやるかやらないかは市役所に裁量がある業務と言えますね。

この周知するという業務は実際中々大変だったりします。

職員が制度を熟知する必要がありますし、対象者全員に周知するとなるとかなりの業務量になるのに人が足りないなんてことも・・・

しかも何故市役所側が制度の周知をしたくないと思いますか?

その制度が単純に覚えるのも処理するのも大変だからです。

市役所は申請されたら困るのです。

こんな理由で自治体によっては私達にとって重要な制度をパンフレットのすみっこの方に小さく書いていたりします・・・

ちなみにこれは私の務めている自治体が実際にこんな感じです(笑)

こんなレベルでも周知と言えば周知になっちゃうんですよ。

まあ案の定知らない市民が多くて、たまに市民の方に怒られたりもします。

皆さんもありませんか?

「こんな制度教えてくれねえとわかんねーよ!!」って制度。



申請すれば税金が免除になったり医療費が償還払いになって返還されたり。。。

ぶっちゃけ私個人としてはきちんと制度周知のフローを明確にして職員全員に教育するべきだとは思いますが・・・。

と、まあこんな感じで自治体によって同じ業務でもかなり差がでます。




え?じゃあ激務な部署なんて自治体によって完全にバラバラで運ゲーってこと?!

完全にそうではありません。やはりどこの自治体でも激務になりやすい部署はあるのは事実です。

どこの自治体でも激務になりやすい部署はここだ

それではどこの自治体でも激務になりやすい部署を紹介します。

財政課は激務になる

この課はどこの自治体でも間違いなく忙しいです。

実際に私のいる自治体でも毎日10時以降とか12時以降とか、ひどい人だと朝の3時に帰ったりしてるそうです。

たまに私自身も休日出勤をしているのですが必ずと言っていいほどいますしね。

休日出勤なんて当たり前です。

ちなみに市役所に入る前の話ですが

午前2時頃市役所の前を通った時に、市役所の中の照明が綺麗に輝いていたので、そういうことです。

業務内容としては普段は主に議会に提出する書類や地方交付税に関する業務をこなしている方が多いです。

そしてなんと言ってもどこの自治体でも行われる予算編成。

秋から冬にかけて行われのですがこの時期になると本当に大変です。

財政課職員は各課に対して要求された予算が本当に適切か、事業の重要性、今後の見通しなどを調査しに周ります。

これを一般的に予算ヒアリングと言います。

まず異動して一年目だろうがなんだろうが、やります。絶対にやります。

自分の部署の仕事だけでも一年目なんて忙しいのに他の部署と予算の話をするって想像しただけでも嫌になりますね。

しかも予算要求におかしなところがあった場合にやりあうのは末端の職員だけではありません。

先輩の職員や係長、課長なんかともやり取りすることもあります。

予算ヒアリングという各課を転々とする業務自体が大変ですが何より大変なのはこの「様々な役職の人とのやり取り」でしょうね。

ちなみに私の今担当している業務の前任の方が財政課に行ってしまったため、今年の予算ヒアリングは相当やりあいました。
前任者ということで様々な話をきけて面白いですけどね。

上記の話もその方からの話を元にしてます。

観光課もトップクラスの業務量


観光課もどこの自治体でもトップクラスの業務量です。

理由としては単純に担当する業務の範囲があまりにも広すぎます。

イベントの企画、運営、PR用の広告作成、動画作成。

もちろんイベント当日も駆り出されます。

大げさではなく土日休みなんてほとんどありません。

だってイベントって土日に開催されることが多いですからね。

また業務の性質上あまり同じことを繰り返す定型的な仕事ではないため常に考えなければいけません。

少し慣れたと思えばまた次のプロジェクト、同じようにまた次へ・・・

人によっては相当なストレスが溜まると思います。

そして人員の人数はそこまで多くないことがほとんどです。

単純に人を増やせば終わるという単純な業務ではないことが多いため人事課もそう簡単に人員は割けないのです。

私が考えるどこの自治体でも激務になりやすい部署は以上の二つですね。

でもこの二つだけだと

「あれ???激務で有名な生活保護課とかはどうなのって???」って思いますよね。

生活保護は意外と激務ではない

生活保護ってすごく激務なイメージありませんか。

無理な要求を押し付けてくる保護者や、窓口で叫びだす人まで。

こういったことは現実でももちろんあります。

私は生活保護課の隣で毎日仕事をしていますが怒鳴る人なんて頻繁に来ますよ。

業務内容も決して楽ではないですね。

家庭訪問に行ったら死亡していて自分が第一発見者になったり。

毎日の様に担当のケースワーカーへ自殺したいと相談の電話が来て対応に追われたりします。

こうした大変さがあるにもかかわらず私が激務でないと感じるのは

生活保護課はみんな同じ仕事をしているからです。

みんなが同じ仕事をしていると当たり前の様に業務について質問することが出来ます。

「え?当り前じゃない?」と思うかもしれません。

しかし市役所というのは毎年異動がある上に同じ係内でも違う業務を分担して担当しているため

同じ係内に自分が担当している業務がきけないなんてことはしょっちゅうです。

前任者がいなくなったところに自分が異動してくるわけですからね。

ここで思い返してほしいのですがみなさんにとって仕事で一番辛いと感じるのはどこでしょうか。

残業時間や仕事内容など様々あると思いますが

教えてもらうことが出来なくて何をすればいいか分からないって状況って辛くないですか。

私は職場で最も辛いのがこれだと思います。

先ほど挙げた二つの部署は業務内容や残業時間も厳しいのですが

一番は教えてあげられる余裕がないことが慢性化している職場だからこそ激務になると思っています。

実際、財政課や観光課は私の自治体でも鬱病になって休職する人や長時間労働で体を壊し退職に追い込まれる方々も多いです。

その点生活保護課は

鬱病になって休職している人も、体を壊している人もここ数年誰一人いませんよ。

県内の他の自治体と方と研修で一緒になった時に話を聞いてもやはり誰一人おらずとのこと。

これは

いつでも周りに自分の業務に対してきける人がいる。

何か困りごとが発生しても必ず同じような経験をしている先輩がいて対処法を知っている。

その結果仕事が上手く回るようになり定時退庁も可能となり精神が安定する。

こういった職場環境や人間関係が業務内容の辛さをかき消してしまうのでしょう。

実際、変な電話や窓口で怒鳴られても職員みんなで笑い話にしてることがほとんどですよ。

もちろん対応するべきことは真剣に対処方法を考えて対処していますけどね。

以上の理由から私は生活保護課は激務ではないと考えます。(担当しているケースが極端に多い自治体は除きますが。)

市役所の実態まとめ

1.自治体によって同じ業務でもかなり差があったりする

2.それでも激務なのは財政課と観光課

3.生活保護は意外と激務じゃない

4.結局は仕事を教えてもらえる職場、人間関係



「えっ?どこの部署に行くかなんて運だろうし、今からやれることはないの?」って思いますよね・・・

実際公務員の配属先はかなり運が絡んでいるのが事実です。

希望が通っている職員なんてめったにいません。これが現実です。

財政課や観光課に配属されたらそれなりの覚悟が必要です。

ですので今から

配属されたらどうしようとか

考えるのはあまり意味がないのも事実かもしれません。

ですが逆にどこの部署に行こうとも

仕事を教えてもらえる人間」になれればごちゃごちゃ悩むよりシンプルに考えることが出来て、ストレスは大幅に減らすことができ

「配属先なんてどこでもいいや」と思えるようになるのではないかと思います。

激務部署に備えての私なりの対策

Man pulling curtain of darkness to reveal a new better world. Conceptual change, two worlds, hell and paradise.

私はあまり愛想が良くないし、媚を売るという行為もあまり好きではありません。

ですが、民間企業、市役所職員とどの職場時代を振り返っても比較的仕事を教えてもらえます。

私なりにそれは何故なのか考えた結果、普段意識している以下の行動のおかげかなと思います。

質問の仕方を意識する



質問する時は必ず「今時間大丈夫ですか?」と尋ねてから質問に入るようにしています。



人間はタスクの切り替え時にストレスや怒りを感じます。

みなさんも何かに集中している時に割り込まれたらその作業に集中できずイライラしませんか?

これは自分が行っている作業から、割り込んで来た何かにタスクの切り替えを強いられたからです。

つまり、いきなり「すいません、ここが分からないので教えてください。」って切り出し方だと

相手は答えざるおえなくなり、タスクの切り替えが発生します。

結果、すごく嫌そうな顔で教えらえたり、ひどい時には教えてもらえなかったりします。

ですが、一度相手に時間があるか確認することによって

相手は教えられる状態であれば「うん。いいよ。」

教えられない状態であれば「もう少し待って、今はだめ。」

など簡単な返答で済むためタスクの切り替えをせずあなたに返答することができ結果イライラを最小限に抑えます

質問する時の切り出し方ひとつで結果が大きく変わることが多いので意識してみて下さい。

助ける心を忘れない


仕事を教えてもらえなかった人も必ず助けてあげて下さい。



先ほど仕事を教えてもらえることが多いと書きましたが、もちろん怒られることもあります(笑)

その時は正直

「二度ときかねぇーよ!!」、「お前が困ってても助けないからな!」なんて気持ちになります。

でも助けてあげて下さい。

あなたが日々仕事の中で成長していけば先輩でも分からないことが自分には分かるなんてことが多少なりとも必ず出てきます。

助けようと思えば助けられる場面が発生するわけです。

この時に過去の自分の感情に固執して、教えないという選択はしないでもらいたいです。

教えたくないのか?と問われれば教えたくありません。

教えないのか?と問われれば答えはNoです。

自分が出来ることを徐々に職場の方にシェアすることで職場全体に余裕が出てきます。

余裕が出てくれば仕事を教えてくれない人など生粋の意地悪な人しかいません。

自分にとってもプラスなことしかないですし感情のコントロール能力だって上がります。

それに新人であれば良くも悪くもあなたの行動に注目しています。

積極的に助ける姿が目に入れば

「あいつ意外とやれるな」というふうにじょじょに評価が変わっていきます。

ただこの時注意してほしいのは、見返りは求めないで下さいね。

あくまで自分の意志で、自分のために人を助ける。

これでいいのです。

あとは単純に同じ係の人が困ってるのはなんだかんだ可哀想ですしね。


分からなくても自信をもってやり遂げる



分からないことはハッキリと謎の自信をもって正直に言いましょう。


やると言ったことは助けてもらいながらでもやりきることを意識しましょう。

分からないことがあるとついつい自信がなくなり何を聞けばいいかも分からなくなることってありませんか。

ですがこんな状態で質問に言っても何の成果も得られないことが多いです。

それどころか「どうしたらいいですかね」なんて投げやりな質問の仕方になって

怒らせてしまうなんてことも。

ですから、質問する時は

「こんなのわかんなくて当然だろ!」ぐらいの勢いで

堂々と何が分からないのか明確に伝えて下さい。

そしてその教えてもらったことを頼りに必ずやり遂げて下さい。

いきなり大きなことを成し遂げろと言ってるわけじゃないですよ。

小さなことでもコツコツと実績を積み上げていくのを意識して下さい。

そうすることでその実績は「あなたの実績」でもあり

「教えてくれた相手の実績」にもなるわけです。


私は職場で分からないことはドヤ顔でバンバン聞きますが

「お前めっちゃきくやんw」みたいな反応されることも多いです。

良くも悪くも印象に残るわけです。

印象に残った相手が気づいたら出来るようになっている。

これは誰しも嬉しく感じるでしょう。

そうすることで、「こいつにだったらまた教えていいかな」と思うわけです。

出来るようになったらドヤ顔で

「出来るようになりました。ありがとうございまーす!」

と言って軽やかに仕事を再開しましょう。


就職活動で悩む皆さんへ

市役所へ転職を考えている人や初めての社会人で市役所を検討している方など様々いると思いますが

同時に未知の領域に踏み込むわけですから、怖いですよね。

本当に、本当に色々考えてしまうと思います。

ですがあまり気負いすぎず、リスクを恐れず行動してほしいです。

実は私は工場での現場系の職場から今の市役所職員という立場になっています。

私も様々な考えが頭をよぎりました。

「こんな頭の悪い自分が試験に受かるのか?」、「もし落ちたらどうしよ・・・」「まったくの未経験だしなあ・・・」

こんなことばかり考えてました。

ですが現状を変える時に

リスクがないなんてことはまずありません。

仮にもし受かったとしても


もしかしたら辞めてしまうリスクだってあるわけですし。

でも、リスクを伴わない就職活動なんてものも存在しません。

私も今まで何度も理想の職場を目指して転職してますし。

リスクとかいいから、とにかく行動です。

ですので、環境に囚われず

自分の行動や意識で結果を変えられるようなってやるぐらいの意気込みで過ごしていきましょう!

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  • この記事を書いた人
ラミヤ

ラミヤ

現市役所職員27歳です。
社会に疑問ばかり感じ転職を繰り返す。
某大手自動車工場勤務→ニート→整備士→公務員専門学校→市役所職員。
市役所勤務とブログの兼業で独立を目指しています。

運営の過程はすべて発信。
社会人からブログでの独立目指している方一緒に頑張りましょう。
テニスとイッヌとの戯れが生きがい。

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